Hivesじんましん
じんましん
じんましんってどんな病気?
じんましんは突然、赤みをもった小さな皮膚の膨らみができる病気です。
この膨らみ(膨疹)は、いつの間にか消えるのですが、別の場所に現れてはまた消えることを繰り返します。
またムズムズするかゆみをもつことが多いので症状が長引く患者さんにとってはつらい病気です。
じんましんの症状
じんましんの症状は、主にヒスタミンと呼ばれる物質により起こります。何らかの刺激で皮膚の肥満細胞という細胞からヒスタミンが放出されると、血管に作用して皮膚の膨らみや赤みを、神経に作用してかゆみを起こします。
【急性じんましん】と【慢性じんましん】
~じんましんは、症状の続く期間によって急性と慢性に分けられます。~
- 急性じんましん・・・症状が1カ月以内に治まるもの。
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慢性じんましん・・・症状が1カ月以上続くもの。夕方~夜間に症状が出て、悪化することが多い。
治療には数週間~数カ月以上かかることが多い。
じんましんの原因は?
じんましんは、4~5人に1人が一度は経験するといわれています。
そのうち7割以上の患者さんは自発的に症状があらわれる「特発性じんましん」です。
なぜ特発性のじんましんになるのかはまだよく分かっていません。
~原因の明らかなじんましんもあります~
ほかに、特定の刺激で起こるじんましんもあります。
このタイプのじんましんではお薬が効きにくいことが多いので、じんましんを起こす刺激を避けることが大切です。
次のようなことが思いあたる場合は、診察時にお伝えください。
- 風邪薬や痛み止めを飲んでじんましんが出たことがある
- 物にあたったり、ひっかいたところにじんましんが出る
- サバやマグロなど特定の食べ物を食べた後に症状が出る
- 日光に当たると症状が出る
- 運動や入浴の後など、体が温まると症状が出る
- 寒い所に行くと症状が出る
- 皮膚が水にぬれると症状が出る
原因が分からなくても治せるのですか?
原因が分からなければ治せないの?と心配する方もいらっしゃるかもしれません。
でも、このタイプのじんましんはお薬が効きやすく、治療によって治ることが多いのです。
ですから、「特発性じんましん」と診断されても、原因不明だからとあきらめずに、しっかりと治療を行うことが大切です。
Q&A
- 症状を悪化させないためにできることは?
- じんましんを悪化させる要因は人それぞれですが、一般的には睡眠不足・過労・ストレスなどが多いようです。
特に、じんましんが治らないことがストレスになると、それが原因でさらに悪化してしまうこともあります。
じんましんは、あせらず、無理せず治療することが何より効果的です。
- 食べ物で注意することはありますか?
- アルコールや香辛料には注意しましょう。
特発性じんましんはアルコールや香辛料などの刺激物で悪化することがあります。
とりすぎには注意しましょう。
食物アレルギーによるじんましんの場合、原因の食べ物を避ける必要があるので、診察時にご相談ください。
- かゆい時はかいてしまっても大丈夫ですか?
- じんましんはかくことによって病気そのものが悪くなることはありません。
しかしかくと次々にかゆみの範囲が広がり、ますますつらくなることが多いので注意しましょう。
どうしてもかゆい場合は、冷やすとかゆみが治まることがあります。
ただし、冷たさに反応する「寒冷じんましん」の患者さんでは逆効果になるのでご注意ください。