赤羽ここちクリニック

Palmoplantar pustulosis掌蹠膿疱(のうほう)症

掌蹠膿疱(のうほう)症

掌蹠膿疱(のうほう)症ってどんな病気?

掌蹠膿疱(のうほう)症は手のひらや足の裏に、左右対称にうみ(膿疱)(のうほう)が繰り返しできる皮膚の病気です。
膿疱(のうほう)ととに赤い斑点(紅斑)や鱗屑と呼ばれるカサカサしたフケのようなものがあらわれます。
かぜやへんとう炎などの上気道炎症状などのきっかけとなって膿疱(のうほう)が出てくることがあります。

掌蹠膿疱(のうほう)症の症状

  • 小水疱(すいほう)(みずぶくれ)、小膿疱(のうほう)(うみ)
    1~5mm程度の大きさの小水疱(すいほう)や小膿疱(のうほう)ができます。
  • 炎症
    主に小水疱(すいほう)や小膿疱(のうほう)の周りに炎症反応がみられます。
  • かゆみ
    膿疱(のうほう)ができる部位にかゆみがみられる場合があります。
  • 爪の変形・にごり
    頻度は低いですが、爪の変形やにごりがみられる場合があります。

症状の変化

まず透明な小水疱や黄色い小膿疱(のうほう)ができます。
これが次第に茶色くにごり、かさぶたになります。最終的にそのかさぶたがはがれ落ちます。
この過程で紅斑が現れ、炎症反応もみられます。
古い膿疱(のうほう)がなくなるとともに、新しい膿疱(のうほう)が現れ、これらが繰り返されます。

症状が出る部位

  • 手のひら
    手のひらの中央、親指の下、小指の下あたりにみられます。

  • 土踏まず、かかと、足の縁などにみられます。
  • その他
    まれに、手にひらや足の裏以外に膝などにもみられることがあります。

病気の原因

へんとう炎、虫歯、副鼻腔(びくう)炎、中耳炎などの病巣感染や、歯科金属なその金属アレルギーが関係していることもありますが、はっきりとした原因は現在のところ分かっていません。

治療方法

掌蹠膿疱(のうほう)症の治療でまず試みるのは、お薬や紫外線での治療です。
また、病巣感染や金属アレルギーなどが明らかな場合は、それらを除去する治療を行う場合もあります。

日常生活で気を付けること

  • 禁煙しましょう
    掌蹠膿疱(のうほう)症の患者さんは喫煙者が多いことから、掌蹠膿疱(のうほう)症と喫煙は何らかの関係があると考えられています。
    健康のためにも禁煙しましょう。
  • うがいをするように心がけましょう
    掌蹠膿疱(のうほう)症はかぜやへんとう炎がきっかけとなって発症することがあります。
    かぜなどをひかないよう日頃からうがいをするようにしましょう。

Q&A

掌蹠膿疱(のうほう)症は治りますか?
患者さんによって異なりますが、多くは平均3~7年で軽快すると言われています。
早く治すためにはしっかりと治療を行うことが大切です。
掌膿疱(のうほう)の中に菌はいますか?
掌蹠膿疱(のうほう)症の膿疱(のうほう)は、無菌性膿疱(のうほう)と呼ばれており、その中には菌はいません。
掌蹠膿疱(のうほう)症は他の人に感染しますか?
掌蹠膿疱(のうほう)症の膿疱(のうほう)の中には菌がいないことから、他の人に感染することはありません。
何歳くらいで発症することが多いですか?
統計によると、掌蹠膿疱(のうほう)症は40~50歳代に発症のピークがありますが、20~30歳代に発症することも多いです。
水虫と似たような症状が出るのですが水虫とは違うのですか?
掌蹠膿疱(のうほう)症と水虫はしばしば似た症状を示しますが、全く異なる病気です。
したがって治療方法も異なりますので、自己判断でお薬を使ったりせず、すぐにご相談ください。
皮膚以外に出る影響はありますか?
皮膚以外に、鎖骨を中心に骨や関節などが痛くなる患者さんもいます。
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